人間は、長い進化の過程を通じて獲得した種々の感覚受容器を用いて、実世界からの様々な感覚情報を感じとることにより「現実感」を得ている。ここで 感覚情 報とは、視覚、聴覚、触覚、力覚などのことであり、これらの感覚情報を総合的に判断することにより、現実の世界を認識・理解している。本研究室では、この ような人間の優れた能力、すなわちパターン認識のメカニズムを解明して、その工学的実現を目指している。さらに、実世界で得られる様々な感覚情報を人工的 に生成し、提示することができれば、現実の世界を仮想化した「人工現実感」が得られる。このようなバーチャルリアリティやマルチモーダルな仮想環境は、次 世代ヒューマンインタフェースとして様々な分野への応用の可能性があり、本研究室のもう1つの研究テーマとして、開発に取り組んでいる。

spidar(力覚提示装置 SPIDAR)

仮想環境内の仮想物体を操作する上で,視覚的な情報情報に加えて触覚・力覚の情報を提示することができれば,実世界に近い優れた操作性を持つ環境を 実現できる.本研究では,力覚提示が可能なハプティックインタフェース装置の研究開発を目指す.人間の行う作業における知覚情報の流れの分析に基づき,よ り現実感の高い仮想作業空間およびヒューマンインタフェースの研究・開発を目指す.

bigspidar1

(等身大仮想環境 Big-SPIDAR)

人間の外界との相互作用において,自分自身の身体の存在が大きな意味をもつ.身体全体を使って人間とコンピュータがインタラクトする場としては3次 元の等 身大空間が最も自然なものである.本研究では,情報提示の形態を視聴覚だけにとどまらず触力覚をも通して身体全体に与えるような等身大仮想環境を開発し, 情報メディアと人との新しいインタラクションの場の実現を目指す.